書くことがわたしのなかで愛情の『鬱滞』を変え、『危機』を弁証法化してゆく、という信念と、おそらくは確証がある。
(ロラン・バルト『喪の日記』)
わたしのあたまに響くのは、2018年1月2日に急逝した師匠の声、よく通る指導者然とした曇りのない声でした。某軍式接近戦闘術の日本での第一人者で、わたしよりもお若く、もちろん肉体も強靱で、圧倒的なパフォーマンスでほかを寄せ付けないかたでした。 「今日はパン…
記事テーマ:コラム
今回、腑のなかで澱まざるをえない「死」を、このwebマガジンをまとめることで「喪の作業」に使用と考えました。 朗読がさかんに行なわれ、またパフォーマンスと相性がいいことからもイメージしやすいことですが、わたしにとり詩は一回性のドキュメントであり且つそれ自体…
夜や夜の沈黙であるとしても、何かが生起している。この「何かが生起している」の不…
収容所は、だれも本当に自分のこととして死んだり、生き残ったりすることができない…