死が事件であり、予期せぬできごとであり、それゆえに人を集めて、興味をひき、緊張させ、感情をかきたてて、茫然とさせる、という時期がある。そして、ある日のこと、もはや事件ではなくなる。縮まって、取るに足りないことになり、語られなくなる。陰翳で、手だてのない、べつの持続になる。いかなる語りの論法もありえない、ほんとうの喪になる。
(ロラン・バルト『喪の日記』)
死が事件であり、予期せぬできごとであり、それゆえに人を集めて、興味をひき、緊張させ、感情をかきたてて、茫然とさせる、という時期がある。そして、ある日のこと、もはや事件ではなくなる。縮まって、取るに足りないことになり、語られなくなる。陰翳で、手だてのない、べつの持続になる。いかなる語りの論法もありえない、ほんとうの喪になる。
(ロラン・バルト『喪の日記』)
夜や夜の沈黙であるとしても、何かが生起している。この「何かが生起している」の不…
収容所は、だれも本当に自分のこととして死んだり、生き残ったりすることができない…
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