収容所は、だれも本当に自分のこととして死んだり、生き残ったりすることができない場所だということである。
(ジョルジョ・アガンベン『アウシュヴィッツの残り物 アルシーヴと証人』)
記事テーマ:巻頭
すなわち、ここでは、自我は、それ自身の受動性によって、それのもっとも固有の感受性によって凌駕され、乗り越えられる。しかし、自分のものではなくなり、脱主体化されたこの存在は、自己自身のもとへの自我の極端で執拗な現前でもある。あたかも、わたしたちの意識がどこまで…
記事テーマ:巻頭
二〇一八年四月二十二日、詩人・藤原安紀子さんの呼びかけで東村山市にある国立ハンセン病資料館(多摩全生園跡地)を訪れた。ハンセン病----古くは侮蔑の意を込めて「らい病」と呼ばれた病----について、まったく知らないわけではなかった。少なくともそういう思いが胸…
記事テーマ:コラム
小冊子を作ったものの、表紙にでかでか誤植がありまして恥ずかしく、おもに身近なかたへ配っていました。紙でお渡しすることが叶わなくなってしまったので、こんかいデジタルペーパーにまとめました。 こちらに置いてあります。よろしかったらお願いします。・amzon k…
夜や夜の沈黙であるとしても、何かが生起している。この「何かが生起している」の不…
書くことがわたしのなかで愛情の『鬱滞』を変え、『危機』を弁証法化してゆく、とい…